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三猿は世界中にいた!

東武線の車中で知り合った親切な方から、お菓子のお裾分けをいただきました。

"見ざる"と"言わざる"のかわいいクッキーで、日光東照宮のおみやげです。

そういえば、三猿ってどんな意味や由来があるのだろうと調べてみたところ、深くて驚きました。

三猿は、日本では日光東照宮が有名ですが、東南アジアからインド、中東、ヨーロッパ、アフリカなど世界各国に存在しているとのこと。

そしてそのルーツはまだ解明されていないが、古代エジプトまで遡るとも言われているようです。

日本には8世紀ごろに、シルクロードを経由して中国から伝わってきたそうです。

三猿の意味も、各地でちょっとずつ違います。

「社会や道徳に対して反することを見たり、聞いたり、言ったりしてはいけない」孔子

「正しくないことは見るな、聞くな、考えるな、口にするな」古代エジプト

「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」ガンディー (インドの教科書に掲載)

「猿は神様の使いであり、庚申の日の夜に人の寿命が決まるという言い伝えがある。寿命の判断を下す天帝に告げ口をしないために人々は、目と耳と口を慎んで、厄難を避ける」道教

「 Three wise monkeys.」「See no evil, hear no evil, speak no evil. 」英語表現

今回調べたかったのは日光東照宮の三猿ですが、3匹は幼い子猿。

「子供のころは、世の中の悪いことを見たり聞いたり言ったりしないで、素直なままの心で育っていくように」という幼少期に対する戒めの意味とのことでした。

三猿が教えてくれることは深かったです。世界の三猿像を見てみたくなりました。

クッキーをいただかなかったら全く知らなかったこと。本当にありがとうございました。