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「保育園の弟がズルイ」兄の本当の思いは何?

長男が小2の時のことです。

「大くんはいいよなー。保育園でさ。ズルイよ」けっこうな勢いで言ってきたので、何事か!? これは聞く時だ!と思い、話を聞いてみることにしました。

初めは、学校がおもしろくないとか、保育園はおもしろかったとか、そういう外面の話だけが出てきました。しばらく聞き続けたところ、実はもっと絵を描く時間が欲しい、図工の時間はちょっとしかないし、内容決まってて絵は自由に描けない。学校の休み時間は、誰も描いてないから描く雰囲気がない。という事実が出てきました。

「大くんはいいよなー。保育園でさ。ズルイよ」の言葉から、私には予想ができなかった、絵を描く時間がないという話でした。確かに絵を描くことは好きだったけど、周りを気にする気持ちが出てきたのだなと、私にとっては、子供の成長を感じる話にもなりました。

もしそこで、「ズルイなんて言っちゃダメ!」とか、「そんなの順番でしょ」とか、自分の意見をはさんでしまったら、この話は聞けなかったのかもしれません。聞くことに徹して良かったと思いました。

結果として、好きな絵がたくさん描ける絵の教室に通うことになりました。そして、楽しげな兄を見て弟も通いたくなり、それから約2年間、兄弟一緒に楽しく通ってます。