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その子だけを見ることの大切さ

お母さんの声変わり

こういう言葉があります。

0〜2歳の赤ちゃんには、優しくてゆったりした声で接していたお母さんが、3歳を過ぎる頃には急に厳しくなることを指しているそうです。

なぜ起こるのか。

その一つの理由として、"よその子が気になるから" だそうです。

他の子と比べて、うちの子は遅れているのではないかと心配になり、焦る気持ちからどんどん険しい声になっていく。こうして始まると言われています。

その声変わりは、子供が3歳ぐらいの時、2人目が生まれた時、小学校に上がった時、思春期の時などに訪れやすいといわれ、程度も軽いものから重いものへ変貌していく可能性があります。

声変わりをしないためにはどうすれば良いのか。

その一つは"その子だけを見る"こと。

よその子と比べたり、兄弟姉妹と比べるような言葉をかけたりしないことが大切になってきます。

例えば、
「お兄ちゃんは保育園の時にひらがなは読めたけど、あなたはまだ読めないのね」

「お友達の〇〇ちゃんは、ピアノを5歳から続けて、毎年発表会に出てるんだって。あなたは、毎日の宿題だってやっとだし、何も続けることができないね。」

「あの子の志望校は〇〇だって。一生懸命勉強しているのね。あなたは勉強してない様子だし、どうするのかしら。」

このようなことを言われても、その子のやる気は起きません。今後何をしたらよいのかわからないし、自分はダメというレッテルを貼られ、自己肯定感を落とすことにつながってしまいます

ではどうすれば良いのか。

どんな言葉をかけたらよいのか迷った時は、その子の過去と今を見てみる。

「前はここまで届かなかったのに、届くようになったのね。」

「この前までカタカナが読めなかったのに、読めるようになったのね。読めるのがうれしそうだね」

(もし子供が、受験に悩んでいそうだったら)「受験を考えなくちゃならない時期になって、志望校をどうしようか、悩んでいるのね。」

周りと比べて、子供が余計なストレスを感じるということがないように。

子供の悩みを親が取り上げて、親自身の悩みにしないように。

その子だけを見ることが大切になってきます。